弊社では、大手ゼネコン各社様からのご依頼を受け、建築施工図作成を中心とした業務に携わっています。
この記事では、AutoCADでの図面を扱うときに便利な
画層の状態を保存し、必要に応じて簡単に切り替える方法をご紹介します。
図面では必要な情報だけれど作業中は非表示にしたい、
同じファイル内で図面ごとに画層のオンオフをしたい、と感じた場面はありませんか?
そんなときに、今回ご紹介する方法が役に立ちます。
画層状態の保存
何種類ものハッチングがある複雑な図面などで、
作図中だけハッチングなどの画層を非表示にして作業をしやすくしたいという時は
不要な画層を選び非表示やフリーズ設定にしていると思います。
これが1つ2つの画層であればいいのですが、
外部参照等で沢山の画層のオンオフを毎回操作するのはとても手間がかかり間違いの元にもなります。
そんな時に画層のオンオフ状態を丸ごと保存するのが「画層状態管理」です。
画層状態管理
まずは通常状態の画層を保存してみましょう。画層プロパティ管理画面を開きます。
①ホーム タブ → 画層 ボタン もしくは エイリアス:LAYER
または、丸で囲んだ部分をクリックしても開けます。
②画層プロパティ管理画面の左上にある「画層状態管理」ボタン(赤丸部)をクリックします。
③画層管理状態管理画面が開くので「新規作成」をクリック
④新しく開いたダイアログボックス内で保存したい画層状態名を入力します。
今回は「通常表示」としました。
説明も入れられるのでどの画層がオフか、などの説明を入れておくのも良いでしょう。
⑤必要な入力をしたら「OK」で閉じます。
⑥次に、作業しやすいように画層をいくつかオフにしてから同じ手順で画層状態を保存します。
こちらは「作業用」という名前で保存をしました。
保存した画層状態を呼び出す
①画層状態管理画面を開きます。
②呼び出したい画層状態を選択して「復元」をクリック
保存した画層状態に切り替えることができます。
新しい画層が増えたり、新たにオンオフしたい画層がある時は
「更新」や「編集」で変更することもできます。
これで「作業用」の画層状態を呼び出して作図作業をし、
終わったら「通常表示」に復元して印刷、といった切り替えが簡単にできるようになりました。
画層状態は書き出しておいて、別のファイルで読み込んで使用することもできます。
書き出した元ファイルと読み込んだファイルで同名の画層がある場合、
読み込んだ画層設定で上書きされます。
ただし、読み込んだ図面に存在しない線種や印刷スタイルがあると復元できない場合があります。
外部参照の入った図面で表示したいものと必要のないもの等、
多くの画層をコントロールする必要がある時にはとても便利な機能です。
最初にきっちり画層状態を設定して保存しておけば、
複数の人が使う場合にも画層表示のミスを減らすことができるでしょう。ぜひ時間のある時に試してみてください。
今回も最後までお読みくださいましてありがとうございます。
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
弊社では、施工図作成をはじめとし、
技術者派遣、作図補助スタッフ派遣、BIMモデル作成を承っております。
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