施工図技術者に資格は必要?実際に聞いてみた!

弊社では、大手ゼネコン各社様からのご依頼を受け、建築施工図作成を中心とした業務に携わっています。

この記事では、施工図技術者に必要な資格についてお話ししていきます。

 

施工図技術者には、特定の資格が無くても問題ない!

施工図に携わる施工図技術者という仕事をする上で、特定の資格を求められることはありません。

 

1級建築士をはじめとした建築士資格や、AutoCADの資格等、

建築に関わる資格は多くありますが、施工図技術者をする上で求められるものは特にありません。

 

しかし、裾野の広い建築という世界において、

知識を蓄える目的等で資格を取得する人はいらっしゃいます。

 

また資格取得のための学習は、知識がつく以外に実務で役立つことも多いのです。

弊社においても、1級建築士をはじめとした資格を取得した社員が在籍しています。

 

それでは、施工図に携わるうえで、どのような資格が、実際に仕事をする上で役立つのでしょうか。

役立つ資格の紹介と、実務で役立つ点をまとめてみました。

 

1. 建築士 (1級建築士、2級建築士)

 

(1級建築士は、全ての構造・規模・用途の建造物の設計が可能ですが、

2級建築士は戸建住宅程度の小規模な建造物の設計に限り可能という違いがあります。)

 

建築士資格を取得するためには、

環境や設備、建築法規などといった建築に関する様々な知識を問う学科試験と、

実際に課題について製図を行う設計製図試験に合格しなくてはなりません。

 

幅の広い建築についての知識が必要なのはもちろんですが、

さらにその知識を用いて設計、製図を行えるようになる必要があります。

 

そのための試験勉強の中で、施工図技術者として仕事をする上で重要なスキルの一つである、

建築の知識に基づいて図面を書けるようになる、という力がついていきます。

 

例えば学科試験の出題科目の一つに「法規」という科目がありますが、

建築基準法から半分以上の問題が出題されます。

試験勉強を行う中で建築基準法についての知識もついてくるというわけですね。

 

施工図技術者として、実務においてどんな場面で活きるかについて、

鉄骨が燃えてしまうのを防ぐために

吹き付けたり巻いたりする*耐火被覆を例にとって説明します。

 

火災時の過熱時間に耐えられる程度に温度上昇を防ぐことが目的なので、

耐火被覆の厚みはフロアの階数によって、何時間耐火とするかという仕様が決まっています。

(*耐火被覆とは・・・鉄骨を熱から守るために耐火性、断熱性の高い材料で被覆すること)

 

この内容は建築基準法で定められているので、このことを知っていることで、耐火被覆の厚み一つとっても

法律で定められている内容を理解したうえで一つ一つの内容を検討することができます。

 

耐火被覆の厚み以外にも、建物を作るうえで必要となる様々な基準を、

理由までしっかりと理解しながら図面を描くことができるようになります。

 

現場を多くこなすことでついてくる知識は、経験した現場の中での知識も多いですが、

法規の内容を知ったうえでの知識は、「建築基準法によってこのように定められているから」という

それぞれの現場での経験とは少し違った視点での

深い理解に基づいた知識として役立つというわけですね。

 

建築士資格についてのメリットは主に知識と作図能力の2つでした。

実務で活きる場面も多いので、資格の取得を検討してみるのも良いかもしれません。

 

2. 施工管理技士 (1級施工管理技士、2級施工管理技士)

 

施工管理技士の資格は、

基本的に実際に現場で*施工管理の仕事をしている方が取得する資格になります。

(*施工管理とは・・・建築工事の現場監督として工事全体を管理する仕事)

 

したがって資格取得と現場経験がセットになるのですが、

そのセットが施工図技術者の仕事にどう活きるのかも含めて紹介していきます。

 

施工管理技士資格と建築士資格の試験範囲は重なる部分があるので、

基本的に前項同様、建築の深い知識等は施工図技術者としての実務に活きてきます。

 

施工管理技士、建築士の資格の大きな違いとしては、施工管理技士の知識の内容の方が

実際に建物が建てられる現場寄りであるという点です。

 

試験範囲として、施工管理法の内容があったりして、

現場に設置しなければならない仮設トレイの数等、非常に現場寄りです。

 

また、実際に現場で業者の作業を見てきた経験や、

打合せをしてきた経験があるので、施工図技術者の実務の中では

現場において実際に施工する為にはどうしたらいいか、

実際に施工できる納まりなのかどうか等を考える視点がつきます。

 

つまりこの図面は、三次元(立体)で納まっている図面なのかということを

イメージしながら描きやすくなるというわけです。

 

建物の各所をどう納めていくのかを考える必要のある施工図技術者にとっては、

図面を見た際に空間をイメージしながら考えられる力は非常に重要です。

 

また、描いている図面がどう使われて業者がどのように動くのかがイメージでき、

彼らにとって図面を見る上で重要な内容も網羅しやすくなりますし、

なぜここに必要なのかという理由もわかるので

根拠を持って図面を描いていくことができます。

 

このように、施工管理技士のメリットは

現場を深く知ることができるので実務でリアルな現場の施工をイメージしながら

図面を描きやすくなるということでした。

 

弊社では、施工管理技士を前職で経験された方も複数在籍しています。

今回はその方に伺ったお話をベースにさせていただきました。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回は施工図技術者と資格についてお話しさせていただきました。

 

少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。

弊社では、施工図作成をはじめとし、

技術者派遣、作図補助スタッフ派遣、BIMモデル作成を承っております。

 

約半世紀にわたってコツコツと積み上げてきた信頼の結果、

継続したお仕事のご依頼をいただいております。

 

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